建築ビジュアライゼーションの進化と可能性|BIMがもたらす設計プロセスの革新

2025.1.14

世の中の目まぐるしい技術の発展に伴い、建築業界においてもデジタル技術は大きく進化してきました。

特に建築ビジュアライゼーションは平成から令和にかけて、2DCADから3D、VR、そしてAIやメタバースへと、現在も発展を続けております。

振り返ってみると、平成初期から中期にかけては、2DCADや模型、手描きパースが主流でした。

当時を知る方々なら懐かしく思い出されるかもしれませんが、3Dソフトが登場し始めた頃はPCの処理能力が限られていて、夜通しCAD作業を行い、3Dレンダリングに数時間から数日を要するのが当たり前でした。

大規模プロジェクトでは、レンダリング中にエラーが発生し、徹夜でやり直しを経験した方も多いのではないでしょうか。

その後、平成後期に入ると、PCの処理能力や3Dソフトの性能が飛躍的に向上し、3Dモデルを用いたプレゼンテーションが一般的になってきました。

そして現在では、BIMモデルを活用することで、設計図面、パース、VR、動画を同時に作成できる時代となっています。

そこで今回は建築ビジュアライゼーションの役割や重要性MAKE HOUSEが提供する建築ビジュアライゼーションサービスMAKE ViZについて解説します。

「プレゼン品質の向上を目指したい」「設計の視覚化を行いたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。

コラムのポイント
● BIMを活用することにより早期よりビジュアライゼーションを行い、効率的な情報共有が可能です。

● 建築ビジュアライゼーションサービス「MAKE ViZ」でみなさまの設計をサポートします。


ビジュアライゼーションの役割を考える

ビジュアライゼーションの役割を考える
(弊社サービスにて作成した実際のパース)

建築におけるビジュアライゼーションは、単なる「見た目の良い絵」を作ることではありません。

設計者のアイデアやデザインを視覚的に表現し、関係者間の円滑なコミュニケーションを実現するための重要な設計プロセスの一部と言えます。

ビジュアライゼーションの具体的な役割は以下のとおりです。

設計検討のコミュニケーションツール

設計者と施主、施工業者など、多くの関係者が関わるプロジェクトでは、設計意図を正確に伝えることが何より大切です。

図面や言葉では伝わりにくい空間の雰囲気やスケール感を、ビジュアライゼーションによってわかりやすく表現できます。

問題点・改良点の早期発見

3Dモデルを活用することで、2D図面では気づきにくい設計上の問題点を早期に発見し、改善につなげられます。

これは、後で発生するかもしれないリスクを事前に回避し、建設プロジェクト全体を効率的に進めることにもつながります。

施主へのプレゼンテーション

完成イメージを早期に視覚化することで、より具体的な意思決定が可能になります。

特に、パースや動画、VRなどの活用によって、建物の完成イメージをリアルに共有でき、施主の判断をスムーズにサポートできる点がメリットです。

最近ではVRの活用により、建築物の内部や外部をよりリアルに体験できるようになっています。

VRゴーグルを使用することで空間への没入感が高まり、実際のスケール感や動線の確認が可能なのです。

これにより、設計段階での問題点や改良点を早期に発見し、迅速な修正が行えるようになりました。

BIMモデルがもたらす新しい可能性

プレゼンテーションの重要性
(弊社サービスにて作成した実際のパース)

BIMモデルは、建築ビジュアライゼーションにおいてさらに大きな可能性を開きます。

BIMモデルとして再現された建築物の形状や属性情報を一元的に管理できることで、様々なメリットを得られるのです。

正確でリアルタイムな設計検討

 BIMモデルは建築専用のBIMソフトで作られるため、建物の形状を正確に再現できます。

また、モデル作成を行いながらリアルタイムに設計検討を進められ、そのまま図面やパースを含むプレゼン資料として活用できる点もポイントです。

設計変更への効率的対応

BIMモデルでは形状や属性情報が一元的に管理されているため、設計変更がモデル全体にリアルタイムで反映されます。

つまり、一部分の情報を修正するだけで、関連する全ての情報が自動的に更新される仕組みです。

特に複雑なプロジェクトで設計変更が頻繁に発生する場合でも、柔軟かつ効率的な対応が可能となります。

環境シミュレーションのサポート

BIMモデルでは正確な建設地の設定や日照条件を設定でき、日照シミュレーションを行えます。

プラグインを導入すると風の流れなどの環境シミュレーションも視覚化でき、設計の妥当性を確認できる点も大きなメリットです。

※BIMの定義については「BIMとは情報マネジメントのプロセスであり”資産”である」をご覧ください。

ポイント
「株式会社MAKE HOUSE」は、BIMソフトによる日照や部材情報の再現性が高いリアルな3Dパース・360度VR・プロモーション動画に加えて、プロジェクト全体を通じた情報マネジメントを可能とするBIMモデルの作成も提供しております。



MAKE ViZが提案する実践的なアプローチ

(弊社サービスにて作成した実際のパース)

私たち「株式会社MAKE HOUSE」では、3Dパースに特化したサービスMAKE ViZを提供しております。

MAKE ViZは、BIMモデルと高精細な画像をレンダリングできるソフトを組み合わせて、ビジュアライゼーションをサポートするサービスです。

VALUE、STANDARD、PREMIUMの3つのバリエーションで展開し、静止画や360度パノラマ画像、日照シミュレーション動画、プレゼン動画などを提供しています。


サービスの特徴

  • 建築設計スタッフがデータ作成を担当するため、建築用語でのコミュニケーションがスムーズです。
  • 最低限の情報(寸法や窓サイズが分かる平面図や、高さが分かる立面図、仕上げイメージ資料など)があれば作成開始できます。
  • W造・S造・RC造など、どんな工法でも対応可能です。


データの活用例

  • コンペやプロポーザルの説明資料
  • 竣工前の分譲販促資料
  • 新しい商品の説明資料
  • WEBにバーチャル展示場

現在では、工務店様、設計事務所様、大手ハウスメーカー様を含め60社を超えるクライアントにご利用いただき、「契約が取れた」「コンペに勝った」「竣工前に分譲住宅が売れた」など、具体的な成果を実感いただいています。

「勝てるプレゼン」を目指す方は、ぜひ弊社サービスをご活用ください。



BIM・3Dパースの事例


まとめ|これからのビジュアライゼーション

建築ビジュアライゼーションは、設計プロセスやプレゼンの質を向上させるだけでなく、プロジェクト全体の効率化と成功確率を高める重要なツールです。

特に、BIMモデルを基盤としたビジュアライゼーションは、建築業界のさらなる発展に寄与し、BIM化を促進するための大きな推進力となることでしょう。

建築ビジュアライゼーションの進化は、まだまだ続いています。

これからも新しい技術や手法が登場し、さらなる可能性が広がっていくことでしょう。

その中で大切なのは、これらの技術をいかに効果的に活用し、プロジェクトの価値を高められるかということです。

私たちは、そのお手伝いを続けていきたいと考えています。

プレゼンを強化したい、自社でビジュアライゼーションを生産する技術やリソースが足りないなど、お困りの方がいらっしゃれば、ぜひ株式会社MAKE HOUSEまでお問い合わせください。

私たちが皆様のプロジェクトの成功をサポートさせていただきます。